日経コンピュータの2018年12月6日号で読まれた記事のランキングを集計した。1位の航空管制システム障害を除いて、特集「RPA導入を成功に導く格言」が上位を占めた。

 RPAを単に導入してもうまくいかない――。こんな企業が増えているという。一方で全社規模で導入し、業務の処理効率を1000倍にまで高めた企業もある。失敗と成功の違いについて導入した企業やRPAツールベンダーなどに聞き、15の格言にまとめた記事がよく読まれた。上位10本中、5本を占めた。

 RPAの導入や普及に役立つ10の格言とRPAツールの活用に役立つ5つの格言を挙げて、解説した。例えば「業務も見直せば効果1000倍」といった格言を導き出した事例は以下だ。業務を見直して、研究開発部門における大量のデータ処理を手作業からRPAによる自動作業に移行。単位時間当たりに処理できるデータ量を従来の1000倍に引き上げたという。

 単に手作業を自動にしたのではなく、業務を見直した点がポイントだ。記事からは単なる自動化ツールではないRPAの実像が見えてくる。

 4位にはQRコード決済の記事がランクインした。総額100億円のユーザー還元キャンペーンを打ち出したPayPayを筆頭に、各社ともいち早く「覇権」を取ろうと躍起になっている状況をリポートした。消費行動の「入り口」を握ることで消費者の購買行動を詳細に把握し、他のサービス、例えば融資や広告などに生かせるとの計算が働く。

 ただQRコード決済を含むスマホ決済は乱立状況にある。消費者の購買行動を把握するとはいっても、各社が限られたパイを「小分け」して取得しているような状況だ。乱立すればするほど顧客データは分断され、ビッグデータとしての価値は薄れる。この状況からいち早く抜け出すための手段が派手な「還元キャンペーン」というわけだ。その行方にこれからも注目したい。

■変更履歴
ランキングの一部タイトルを記事に合わせて変更しました。[2018/12/26 10:35]