日経コンピュータの2018年11月22日号で読まれた記事のランキングを集計した。米レッドハットを340億ドルで買収した米IBMの緊急特集が上位を独占。低迷するクラウド事業のテコ入れを狙うIBMのこれまでとこれからに迫る内容が、読者に受けたようだ。

 米IBMが約4兆円を投じて企業向けLinuxを提供する米レッドハットの買収に動いた。IBMは2017年度まで6年度連続で減収が続き、2015年度には業界最大手の座をマイクロソフトに奪われた。AI(人工知能)システムのWatsonなどの戦略事業はまだ小粒であり、部門別売上高構成比でみれば2割にとどまる。

 レッドハットの買収は低迷が続くIBMの起死回生の策となるか。IBMのこれまでとこれからに迫った記事が1位から5位までを独占した。

 IBMと言えば人材輩出企業としても知られる。日本IBMのOBやOGは古巣の低迷を横目に様々な企業で活躍している。5位にランクインした記事では、外資系IT企業や国内IT企業にとどまらず、ユーザー企業などで活躍するOB・OG32人を紹介。「人材輩出ならぬ流出」との声が聞かれるなか、その人材の厚さ、多彩さには目を見張るものがある。

 IBMの記事が上位を席巻するなか、6位にはインターネットの信頼確保に向けた動きを報じた記事がランクインした。特定のWebページを閲覧した際、WebブラウザーのURL欄に「保護されていない通信」といった警告が表示されるのを見た方は多いのではないだろうか。

 ネットの安全を重視する姿勢が世界的に強まっており、信頼確保に向けて米グーグルなどが対策に乗り出したことが背景にある。「トラスト」はこれからのネットの重要な概念として外せない。まだ読まれていない方はぜひ一読をお勧めしたい。