日経コンピュータの2018年9月27日号で読まれた記事のランキングを集計した。トップはサイバー攻撃で8000件のメールIDや300点以上の研究文書が漏洩した産業技術総合研究所(産総研)のトラブルを報じた記事だった。読まれた記事の上位10本を掲載する。

 最も読まれた記事は、産総研がサイバー攻撃に遭い、メールID8000件や研究文書300点以上を漏洩させたトラブルを報じた「動かないコンピュータ」だった。産総研は不正アクセスを難しくさせる目的で、米マイクロソフトのクラウド型電子メール「Office 365」で使っていたIDをメールアドレスと異なる文字列に設定していた。だが、攻撃者はこの全IDの入手に成功している。記事はその原因が未だ判明していない事実に切り込み、サイバー攻撃の巧妙さが増している点を指摘した。

 アクセスランキングの2位と3位、9位は、省電力が売りの通信規格「LPWA(ローパワー・ワイドエリア)」に関する記事だった。「無駄を削って企業をもっと強く、小さな異変に即応して社会をより安全に」という思いをかなえる技術が日本全国で使われ始めた潮流を捉えたものだ。先進事例への興味の高さを伺わせる。

 2018年9月6日に北海道で発生した最大震度7の地震に関する記事もよく読まれた。北海道の全域で停電(ブラックアウト)が発生し、停電戸数が295万戸に達したこの地震は、デジタル社会が抱える新たなリスクに日本中が改めて向き合う必要性を示した。ブラックアウトの真相や北海道にあるデータセンターの奮闘ぶりを報じた記事が読まれている。