近頃、芸能人の恋人や月旅行など、社長関連の話題に事欠かないZOZO(旧スタートトゥデイ、10月1日に社名変更)。だが、我々日経 xTECH編集部は純粋な技術・ビジネスメディアとしての観点から、採寸スーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」にまつわる技術やプライベートブランド商品の生産・物流システムなどを、執念深く追い続けてきた。

 そんな中、興味深いニュースが発表された。2018年9月6日、同社はZOZOSUITの配布により数十万件の体型データを収集することができ、独自の体型推測アルゴリズムが構築できたとして、身長・体重・年齢・性別のデータを基に体型推測が可能になったと発表したのだ(プレスリリース)。90%の割合で推定計測誤差を3cm未満に抑えられるとする。

 今回はZOZOSUITを使った計測データと体型推測アルゴリズムによる推測データ、実際の製品サイズに関して、アラフォー子連れ記者(M)とアラサー独身記者(I)が自腹を切り、体を張ってレポートする。

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I: あ、M子先輩!!

M: Iちゃん、ZOZOの商品はどうだった?身長、体重などからの推測データと、ZOZOSUITを着て測った実測データと、両方について、Tシャツとデニムパンツを買ったんだよね?

I: 届きましたよ~~。実は注文の時点で、両方のサイズは分かっていたんです。Tシャツは推測データと比べて実測データの胸囲が+6cm、肩幅が-2cm、着丈が+2cm。デニムの実測データはウエストが-3cm、ヒップは同じで、総丈が-2cmでした。数値だけで見ると、「推測よりも実測の方がスタイルいいじゃん!」とか思って楽しみにしていたんですが、実際に着てみたら思ってたのと全然違いました。

Tシャツの比較。推測データ(左)と実測データ(右)
[画像のクリックで拡大表示]
デニムパンツの比較。推測データ(左)と実測データ(右)
[画像のクリックで拡大表示]
ZOZOSUITを使って測定した「私サイズ=実測データ」と、ZOZOが新たに開発した体型推測アルゴリズムによる「推測データ」のそれぞれに基づいて、プライベートブランド商品のTシャツとデニムパンツをそれぞれ注文した

M: おおー。推測って結局「平均」ってことでしょ?平均よりもボンキュッボンなんてうらやましいなぁ(発言が昭和……)。

I: でもこの平均値って曲者ですよね。

M: そうなんだよね。私もZOZOSUITで計測して、その計測データを平均値と比べてみたんだけど、人生の中で最も驚愕したよ。私と同レベルの身長・体重の人の平均バストはAカップっていう結果が出てたからね。いやー、自分より寂しい胸元の人ってほぼ見ないのに。実際、下着メーカー、トリンプの売り上げデータからも日本のAカップ人口は約1割と推測されているくらい(日経トレンディネット関連記事「豊満な胸の悩みを解消、バストサイズで選べる服が好評」)。私みたいに背がでかくて(約170cm)肉付きがいいのにAカップとかありえない!もう、ZOZOSUITで測っているのは全部男なんじゃないかっていう気がする。

I: でも、この平均値って、先輩と同じ身長・体重、年代の女性ですよね。男性だったら体形全然違うだろうし。ZOZOSUITで実際に採寸した、身長・体重が同レベルの人って、何人くらいいるんだろう……。

M: アプリで閲覧できる平均値は身長・体重・性別だけで年齢や世代は見ていないんじゃないかな。商品を提供する際の推測は年齢も考慮しているみたい。先のトリンプの例では50歳未満はCカップ以上が過半数だけれど、50歳以上だとA~Bカップの人が半数を超えるから、ZOZOSUITで計測した人は50歳以上の人が多かったとかあれば、あり得るのかも……いや、その状況あり得ないよね。

I: 家に帰ったら、おかんが勝手に着てたみたいな。

M: あーーーーー。

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