新卒採用の場合、同じ職場に複数の新人が同時に配属されることも珍しくありません。しかし中途採用では、事業拡大のための大量採用などでない限り、職場に配属されるのは1人だけのことが多いでしょう。

 そこでは、マネジャーも社員も期待を持ってあなたを待っています。そしてこんな言葉をかけられます。「即戦力でお願いします」「待ってました」――。

 このように、中途採用を実施する企業のほとんどは即戦力を期待しています。しかし実際には、中途入社した社員がすぐに高いパフォーマンスを発揮できるわけではありません。

 中途入社が多い外資系では、「インダクショントレーニング」といった名称の中途入社社員向けオリエンテーションを用意していたり、入社後1年間程度は定期的にカウンセリングをしたりといったフォロー体制を整えている企業があります。それだけ、中途入社社員が企業風土や業務に慣れることは大変だということです。

 しかし国内には、中途採用の経験が浅い企業がまだまだあります。こうした企業は、中途入社の社員に対して過度な期待をかけてしまいがちです。「中途採用面接を突破したのだから、自社の困りごとを解消してくれる救いの主だ」といった見方をしてしまいます。

プレッシャーを感じる必要はない

 このような出迎えを受けた人は、「なんとか期待に応えなければ」「これほど期待されているのだからびっくりするような成果を上げなければ」と気負ってしまうものです。しかし、そんなプレッシャーを感じる必要はありません。

 中途採用であっても、入社1年目は新入社員と同じです。まずは大きな目標を掲げるのでなく、自社の業務の仕組みやそこに関わる人たちを理解することに集中しましょう。これは、会社という組織で成果を上げるために不可欠な作業です。