中途採用面接では、応募者からしてみれば意外な受け答えで不採用が決まるケースがあります。今回は、代表的な例を3つ紹介します。

 1つ目は、志望動機の伝え方です。面接官に「弊社の志望理由をお話しいただけますか」と言われたら、「友人が働いていて」「展示会で御社の社員の対応がよかったので」などと答える人を多く見かけます。

 それは本当に志望動機でしょうか。あくまでその企業を知ったきっかけにすぎないのではないでしょうか。屁理屈(へりくつ)に聞こえるかもしれませんが、もし「友人が働いている」から志望したならば、「この応募者は友人が働いていればどんな会社、どんな業界でもよいのか」と感じる面接官もいるでしょう。

 実際、企業の人事部で採用担当をしている人からは「社員紹介で応募してくれるのは喜ばしいが、何も企業研究せずにやって来て面接に臨む応募者も多い」といった話を聞きます。「友人が働いているから志望した」と答えると、こうした応募者と同じだと思われてしまうかもしれません。

 しかも志望動機は多くの場合、面接の最初に尋ねられます。冒頭で面接官の印象を損ねると、全体の評価も悪くなりかねません。

 ではどのように答えるのがよいのでしょうか。面接時間は限られているため、回答には効率が求められます。自分の状況をストレートに、かつ主張したい部分を明確に伝えるなら、「きっかけは友人の紹介です。その上で御社のビジネスモデルを調べたところ、○○に興味を持って応募しました」のような回答をしてみてはどうでしょう。

 友人の紹介で応募したのは事実なので、それを正直に伝えます。さらに、自分なりの意思や考えも明確になっています。少し意識して回答するだけで、面接官の印象は大きく変わるでしょう。

過剰なへりくだりは不要

 2つ目は、謙遜のしすぎです。素直で純粋な人に多いのですが、職務経歴などを話すシーンで「大したことはありませんが」「御社の規模ほどではありませんが」「特に飛び抜けた技術があるわけではありませんが」といった言葉を、回答の前に繰り返し入れる応募者がいます。