私は定期的に、ヘッドハンターや転職相談にかかわるキャリアコンサルタントと意見交換しています。そこでよく出る話題が、「相談に来る100人の転職希望者のうち、実際に転職活動を始めるのは10人くらい」ということです。

 残りの90人の中には、他社で転職活動を始める人もいるようですが、多くは活動まで至りません。特に初めての転職の方ほど、「自信が持てない」と断念する場合が多いように感じています。

 どうしたら、自信を持って転職活動に臨めるのでしょうか。今回は、職務経歴書を通して自分に自信を持つ方法をご紹介しましょう。

職務経歴書に自信が持てない

 初めて転職活動をする人にとって、職務経歴書の準備は簡単なことではありません。何を書いたらよいのかで悩み、どうにか書き上げても「本当にこれでよいのか」と不安になります。

 社会人として5年や10年働けば、職務経歴書に書ける成功体験や失敗体験はそれなりに重ねているでしょう。しかしいざ文字にしてみると、あまりにもお粗末な内容に見えてしまい、自信を失う転職者は少なくありません。

 他人のものを参考にしたくても、自分と同じような仲間の職務経歴書など当然見たことはありません。ネットでサンプル公開されている職務経歴書はご立派すぎて参考になりませんし、立派なサンプルを見たことでさらに自信をなくしてしまうこともあるようです。だからといって、職務経歴書に嘘を書く、内容を“盛る”、といったことはできません。

 自分の経歴を正直に書きつつ、より自信が持てる内容にするにはどうしたらよいのか。私は、「転職多面評価」の実施をお勧めしています。

仕事仲間からフィードバックをもらう

 多面評価とは、自己理解を深めるために、他者にいくつかの質問をして意見や感想などのフィードバックをもらうことです。最近は人事考課で多面評価を導入する企業も増えてきましたので、ご存じの方も多いでしょう。

 この多面評価を、職務経歴書を書き上げた後に実施します。これまで仕事で関わりを持った人たちに協力してもらいます。