中途採用の重要な選考プロセスである面接。転職活動を始めようとしている人は、どんなことが聞かれるのか、きちんと答えられるのかと心配になるようです。

 鍵を握るのは、面接中よりもむしろ面接前の準備と言えます。十分な準備をすることで、落ち着いて面接に臨めるようになります。当たり前のことのように思えますが、できていない人が意外に多くいます。働きながら転職活動をしていると、忙しさのあまり抜け落ちてしまいがちなのです。

 簡単な準備を怠ったことで、面接で失敗してしまうこともあります。今回は、面接前日までにしておくべき準備を確認しましょう。

他社の志望動機を話してしまうことも

 まずは応募書類の見直しです。応募する際は、履歴書や職務経歴書などの提出書類は必ずコピーを取っておきましょう。

 忙しい生活の中で転職活動を効率的に進めるために、応募書類を何通もまとめて書くことがあります。書くときは各社の求人の職務要件に合わせて内容を調整したのに、面接時に何を書いたか忘れてしまっている――といったことも起こります。

 こうなると、面接で話すことと書類の内容がずれてしまいかねません。また実際筆者も面接官として経験したことがありますが、他の企業の志望動機を面接で話してしまう人もいます。これでは面接を通過するのは難しくなるでしょう。

 面接が、書類提出の1カ月後、2カ月に設定されることもよくあります。書類を書いたときとは、自分の状況や気持ちが変わっているかもしれません。応募書類を確認してから臨めば、「提出したときの志望動機は○○でしたが、その後の1カ月で△△の動機が強くなりました」などと、話し方を調整できます。

 とても基本的なことですが、求人の要件がどんな内容だったか、自分がどのような応募書類を出したかを前日にいま一度確認しましょう。

役員のSNSは要チェック

 次に、面接日時や会場の確認です。働きながらでは、現職で突然の業務が発生し、ギリギリに会場に駆け込むこともあり得ます。大都市圏なら電車の遅延が起こったり、地方での自動車移動でも渋滞に巻き込まれたりと、トラブルに遭う可能性もあります。余裕を持った移動時間を確保することが必要です。

 時間ギリギリになってしまい、夏は汗びっしょり、冬はコートを着たまま面接会場入りする応募者もいます。採用側も事情は分かるので「まずは落ち着いていただいてから……」と時間を取る配慮はしますが、貴重な面接時間が「落ち着く」ために消費されるのはもったいないものです。身支度を調える時間も含めて、計画を立てておきましょう。