より良い転職をするには、自己啓発は重要です。前回、6年がかりで司法試験に合格した技術者の話を紹介しましたが、ここまで労力を掛けずとも、次の仕事に求められそうな能力を習得することはできます。仮に転職しなかったとしても、現職に生きる可能性があります。

 自己啓発をする価値が高いテーマの1つが、外国語です。日本人には、外国語に対してコンプレックスを持っている人がとても多いと筆者は感じています。しかし外国語が少し話せるだけで、転職の選択肢は増えます。

 この「少し話せる」がポイントです。ビジネスに必要なコミュニケーションが一通りできないと転職では強みにならないと考えている人も多いのですが、そうした仕事ばかりではありません。「相手が何を言っているかなんとなく分かる」「メールの読み書きはできる」レベルでも、仕事の選択肢は増えます。

 とはいえ、高額の外国語レッスンに通うのはかなりの出費です。仲間に相談すれば、「英会話カフェに行けば」「外国語が話せる友達をつくれば」などと簡単そうにアドバイスされますが、実際にやってみようとするとハードルは高いものです。

 筆者自身、英語ネーティブでもバイリンガルでもありませんが、試行錯誤で英語を勉強して転職の可能性を広げてきた経験があります。趣味の延長として英語以外の外国語習得にも取り組んできました。今回は、実際に筆者が実践してきた外国語の学習法を紹介します。令和の時代からすると若干時代遅れに思える手段があるかもしれませんが、ご容赦ください。

機内で見る映画で語学力が付く

 1つ目は、シャドーイングです。外国語の音声を聞いてすぐに復唱する方法です。耳から聞いたことをそのまま繰り返すだけなので気楽に取り組めます。

 筆者は高校生のころから実践していましたが、音声を復唱するだけでなく、文字にして書き起こして確認していました。国内で衛星放送が始まったあたりから映画を英語で放送するようになり、シャドーイングの題材が増えました。その後DVDが普及し、やっと英語字幕を見てシャドーイングしながら英文が確認できるようになりました。