転職したいという気持ちが強いあまり、職務経歴書にウソの内容を書いてしまう技術者がいます。第2回でもお伝えしたように、志望先が求める人材像に合わせて、書く内容や記入量を調整するのは必要なことです。しかし、ウソを書いてはいけません。

 ウソは、面接でばれます。面接の目的の1つは、履歴書や職務経歴書に書かれていることが本当かどうかを確認することです。面接官はウソを見破ろうと思って質問するわけではありませんが、答えに不自然さを感じる部分があると、その内容について3回程度質問を重ねて深掘りします。

 応募者がウソをついている場合は、だんだん答えにつじつまが合わなくなってきます。そうでなくても、顔が引きつったり、声が小さくなったり、急に汗をかいたりするようになるのです。面接官は、それを見逃しません。職務経歴書は正直に書く、面接では正直に話すというのは、転職活動をする上での大原則です。

 では正直に話せばよいかといえば、それだけでは合格できません。ここからは、技術者が面接で失敗しがちな3つのパターンを紹介しましょう。

良かれと思ってしゃべりすぎる

 まず注意が必要なのは、しゃべりすぎです。気づかぬうちに、応募者が自分で自分の墓穴を掘ってしまいます。

 例えば、面接官に「前職で関わったプロジェクトについて教えてください」と聞かれた場合。経験がある人ほど多くの情報を伝えようとして、たくさんしゃべってしまいがちです。しかしここで答えるのは、「関わったプロジェクト名」だけで十分です。

 面接官はその中で関心があるもの、確認したいものについて質問してきます。その質問に簡潔に答えましょう。時間としては、1つの質問について1~2分がいいところです。面接官も人間ですから、あまり一方的に話されたら集中力が続かなくなります。その結果、適切な評価もできません。

 伝えるプロジェクト名は、過去3年ほどに関わったものの中で、応募した職種に関連するものに絞るとよいでしょう。面接官によっては「入社してから今までをとりあえずお話しください」という質問もありますが、できるだけ簡潔に答えることを心がけてください。社会人20年目の人が20年分を全て一方的に語ろうとしたら、聞いている方がつらくなります。