このところ、「早期退職者募集」のニュースをたくさん耳にします。自社で募集が始まったという方もいるかもしれません。

 今の時代、いつ自分が早期退職の対象になるか分かりません。今回と次回は、早期退職の“あるある”を紹介します。これを知っておけば、いざそのときが来てもうろたえずに済むでしょう。

新聞を見て初めて知る

 自社の早期退職者募集を、新聞報道で初めて知るというのは決して珍しくありません。人事部は社員から「今までなんで隠してたんだ」「本当はもっと早く分かっていたのでは」といったクレームを受けます。

 会社の業績が悪化すると社員の間に噂が広がり、ある程度覚悟ができるものですが、そうした時期は意外に何も起こりません。少し社内が落ち着いたと思ったころに、いきなり早期退職が実施されます。

 別に、人事部が隠しているわけではありません。早期退職者募集、事業縮小といったことは経営判断で決まるため、社員にとっては突然に見えるのでしょう。決算や次期経営方針の発表と併せて公表されるケースもあり、2019年は特にそのケースが多いと感じます。

 経営環境が急速に変化する中で、収益は悪化していなくても事業縮小、売却といった判断が下ることもあります。自社の早期退職がいつニュースになるか分からない、という意識は持っておくとよいでしょう。

人事部に呼ばれてもうろたえない

 早期退職者の募集を始めた会社の多くは、社員に順番に呼び出しを掛けます。

 最近の報道を見ていると、数百~数千人規模で早期退職を募る会社も珍しくありません。ですから早期退職の説明で人事部などに呼ばれても、「自分の能力が低いからだ」「自分は厄介者なのだ」と思い込む必要はありません。よほどのことがない限りは、全体に声を掛けているはずです。