転職活動では、これまでの働きぶりやプライベートについても確認されるはず。そのために、探偵のようなものを使って身辺調査されるのではないか――。転職に関して、こんな都市伝説を耳にします。筆者も、相談者から質問を受けることがあります。

 実際はどうなのでしょうか。最近は、身辺調査を実施するケースは少ないと言われています。個人情報保護という理由に加え、コストの問題もあります。調査機関を通じて応募者を調べようとすると、最低でも1人あたり10万円ほどかかるそうです。中途採用の応募者全員をいちいち調べるのには手間やコストがかかるので、課長クラス以下はほぼ調査しないといった話も耳にします。

 調査を実施する際は、選考時に本人にその旨を伝え、承諾を得る企業もあります。筆者も、転職活動で最終選考試験の際、自分の身辺調査について承諾書を書いたことがあります。英語の文書ではっきりとは覚えていませんが、大まかに訳すと「私は身辺について調べられても文句は言いません」といったことがたくさん書かれている下にチェックボックスがあり、そこにチェックとサインをした記憶があります。

 その後、内定が出て書類を受け取りに行った際、「アマガサさん、住宅ローンが○○〇円あるんですね」と1円単位まで正確に言われました。驚きましたが、「だから働くんですよ」と回答して終わりでした。

知人の紹介を求められることも

 人材紹介会社経由で入社する際は、担当者から「現職であなたの働きぶりを話してくれる知人を3人紹介してほしい」と依頼されることもあります。人材紹介会社があなたの勤務状況を確認して、問題のない応募者だと応募企業に証明するためのプロセスです。

 この場合は、普段からあなたと関係の良好な同僚や知人に了解を得た上で、氏名と連絡先を人材紹介会社に伝えます。すると人材紹介会社からその知人に連絡があり、働きぶりを確認されます。ただし、連絡が来ないことも珍しくありません。こうした場合は、働きぶりそのものの確認よりも、「働きぶりを証明してくれる人が複数人いるかどうか」の確認が重要だということでしょう。

 実際、3人の知人を紹介できないときは、人材紹介会社も「どんな働き方をしているのか」と不安になります。それを解消するために、面接の回数が増えることもあると言われています。