履歴書には、記入を求められても困ってしまう欄があります。代表例が「賞罰」「得意な科目」「資格・特技」の3つです。転職時にあまり考えずに汎用の履歴書を購入して、こうした欄に悩まされて記入が滞る応募者も少なくありません。私も、何を書いたらよいのか相談を受けることがあります。

 そこで今回は、この3つの記入欄について考えてみましょう。ネット上にもこのテーマを取り上げた記事は多くあり、考え方は著者によって様々ですが、私なりの解釈を記します。

 まず、「賞罰」のうちの「賞」。明確な基準があるわけではありませんが、履歴書に書くならば、多くの人が認知している団体からの表彰、さらに全国レベルで評価を受けた場合がふさわしいでしょう。たまに勘違いしている人がいますが、社内での表彰は履歴書ではなく、職務経歴書などに記載するとよいでしょう。

 履歴書に書く賞としては、官公庁や自治体、財団、協会などから受けた賞が挙げられます。スポーツだけでなく、文化・芸術での表彰も記入対象となります。県警からの感謝状なども記入すればよいと思います。

 一方で、罰についてはどうでしょうか。これは、刑事罰のみ記入するのが基本です。

 刑事罰とは、刑法などで規定された罪を犯した者に対して国家が科す制裁です。行政罰とは、行政法上の義務違反に対して科される制裁です。軽度の交通違反などは行政罰なので、書く必要はありません。当然、いずれもなければ「無し」と記入しましょう。

得意な科目を作りたければ、学会に参加する

 次は、「得意な科目」について。社会人になって10年以上たって、高校や大学で得意だった科目を書くのもおかしいと感じる人は多いでしょう。だからといって社会人になってから何か勉強したものはあるか、誇れるものはあるのかと聞かれると、「ある」と答えられる人は少ないのではないでしょうか。

 もしもこの欄に何かを記入したいという人は、「科目」とはやや異なりますが、興味のある学会に参加することをお勧めします。専門技術に関する学会をはじめ、マーケティングや組織開発など、社会人も興味を持って参加できる学会は様々あります。

 こうした学会に入会して知識を得ることで、「得意な科目」欄に書けることが増え、自己PRになります。また定期的に送られてくる会報を読んだり、数日間かけて開催される総会や集会などに参加したりすることで、自分の業務経験を学問的視点で体系化できるメリットもあります。