これまで本コラムでは、5Gにおいてノンスタンドアローン(NSA)とスタンドアローン(SA)の2回の仕様完了宣言がなされた状況をお伝えしてきました。3GPPでは、今でも仕様の安定化に向けた仕様の細かいチェックに加え、5G技術拡張に向けた技術検討を継続して進めています。

 今回のコラムでは、5G ノンスタンドアローン、スタンドアロー仕様化を振り返り、一体どのような技術が仕様化されたのか、技術的要素全体を概説します。

Release 15は高速大容量と低遅延にフォーカス

 3GPPでは、1年~2年程度かけて1つのReleaseを終わらせており、今回仕様化完了が宣言された5G仕様は、Release 15と呼ばれるReleaseの仕様になります。Release 15では、新しい無線アクセス技術(NR:New Radio)の仕様を作るに当たり、高速大容量と低遅延性の実現をターゲットとして仕様化を進めてきました。

 理由は、以前のコラムでもお伝えしましたが、高速大容量通信はトラフィック量が多いホットスポット環境に特化したエリア展開が可能であり、商用展開の初期から有益であると考えられてきたためです。

 もう一つの低遅延性は、高速大容量通信を実現する根本となる無線信号デザインの一環として、付随的に実現されてきた機能と言えるかもしれません。

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら