トヨタ自動車はいすゞ自動車との資本関係を解消する。2018年8月3日に両社が共同で発表した。トヨタが同年3月末時点で所有する全株式およそ5000万株(出資比約5.89%)をいすゞに売却する。いすゞは自社株買いの費用として約790億円を確保する見通し(図1)。

図1 いすゞ自動車が構想する次世代トラック「デザインコンセプト FD-SI」
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 トヨタといすゞは2006年に資本・業務提携を結び、小型のディーゼルエンジンで協業を検討した。しかし、2008年に起きたリーマンショックの影響で開発は頓挫。結局、共同で開発したディーゼルエンジンをトヨタが採用することはなかった。

 資本関係は解消するものの、トヨタグループはいすゞとの「蜜月関係」を維持する。トヨタは傘下の日野自動車を通し、いすゞと車両や先進技術の共同開発を進める。自動車業界に押し寄せる100年に1度の変革の波を、「仲間づくり」で乗り切る方針に変わりはない(関連記事:特集 商用車クライシス、“巨人”包囲に動く日野とVW)。

バスは共同で開発・生産

 トヨタグループといすゞの強固な関係性は、両社のバス事業に現れる。日野といすゞは小型から大型まで幅広い車格のバスを共同で開発・生産している。それらはすべて、両社が50:50で出資するバス製造会社のジェイ・バス(石川県・小松市)にて生産する。「(トヨタといすゞの資本関係がなくなろうと)バス事業は現状を維持する」(日野自動車の広報担当者)という。

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