前回から続く)

 わずか2万~3万円という価格ながら、自動運転技術を載せた中国のロボット掃除機。レーザーを使った測距センサー「LiDAR(Light Detection and Ranging)」と各種センサーの情報から自己位置推定と地図生成を行う「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」技術を搭載する。その機能は中国でしっかりと試した。

関連記事

 次は、いよいよ分解班が本領発揮する番だ。2万円台と爆安のロボット掃除機には、どんなLiDARが使われているのか。SLAMの演算処理に必要なマイコンは何か。無線通信モジュールはどうか。興味は尽きない。

 まずは、中国でシェア48%に達するという最大手のエコバックス・ロボティクス(ECOVACS ROBOTICS)の代表機種2機種の分解を紹介する。分解はモノづくりのためのコワーキングスペースDMM.make AKIBAで行い、電機メーカーや部品メーカー出身の技術スタッフの方々にご協力いただいた。

 分解する2機種は、1699人民元(1人民元=17円で約2万8900円)の売れ筋「DEEBOT DE35」(以下、DE35)と、1999人民元(同約3万4000円)でやや高価格の「DEEBOT 9」シリーズの「DR95」である。

軽快なカラーリングの「DEEBOT DE35」。ロゴの入った白いパーツはフタになっており、中にあるダストボックスを隠している。ロゴの上の灰色ライン部分にあるのは、自動運転のスタート(電源)ボタンだ(以下撮影:加藤 康)
[画像のクリックで拡大表示]

DE35の裏面。型番などを記したシールの左には、アプリのダウンロードサイトを紹介するとみられる2次元コードがあった。アプリでは遠隔操作やモード切り替え、スケジューリング、状態管理などの機能を実現できるとうたっている。型番を記したシールの右には階段などに対する注意が書かれていた。階段から落ちないような防護柵がないと危険としている
[画像のクリックで拡大表示]

DE35の型番シール部分の拡大写真。「吸◎器(◎は「小」の下に「土」)」は掃除機の意味。動作電圧は12V、定格電力は30W、生産日は2017年9月、充電器モデルはCH1465、充電器の定格電圧は20V、同定格電流は1Aとのこと
[画像のクリックで拡大表示]

高級そうな外観の「DEEBOT 9」シリーズ「DR95」。中国で好まれそうなカラーは「流光金」とのこと。ダストボックスを隠すフタやスタート(電源)ボタンのデザインはDE35とは異なる
[画像のクリックで拡大表示]

DR95の裏面。型番シールの下にアプリのシール、左に階段などに注意するよう促すシールが貼られている。型番シールの右側はローラーブラシの軸受けなどにたまる毛を取り除くように促す注意書きだった
[画像のクリックで拡大表示]

DR95の型番シールの拡大写真。こちらは動作電圧は14.8V、定格電力は50Wで、掃除機自体の機能性としてはDE35より高そうだ。生産日は2018年3月で新しい。充電器に関してはDE35と共通のようだ
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は申し込み初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら