非破壊検査の技術開発が一段と加速したきっかけの1つが、2012年12月に起こった中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故だ。あと施工アンカーボルトが抜け落ち、吊り下げていた天井板が100m以上にわたり落下し、9人の犠牲者を出した。

2012年12月
笹子トンネルの事故後の様子。車両走行部と換気部を天井板で分ける2層構造を採用。その天井板を接着系あと施工アンカーで吊っていた(写真:山梨県大月市消防本部)
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 既設のコンクリート構造物に付帯設備を取り付ける際など、建設分野では幅広く使われるあと施工アンカー。目視点検や打音、触診では、不具合の存在や残存強度までは把握できないとして、新たな検査法が渇望された。

 あれから5年。新設の品質確認の用途ではあるが、高い精度であと施工アンカーの品質を見抜くことができる非破壊検査技術がようやく確立されつつある。大阪大学とアミック(横浜市)が共同で開発した「電磁パルス法」だ。

2018年2月
日本建築あと施工アンカー協会の技術センターで、あと施工アンカーの供試体を製作。手前に見えるのが「電磁パルス法」の装置(写真:日経コンストラクション)
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