2018FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会の初戦でよもやの敗戦を喫したものの、連覇を目指しているサッカーのドイツ代表チーム。そのドイツ代表が、現在間違いなく世界の先端を走っているのがテクノロジーの活用である。

2018FIFAワールドカップ ロシアでのドイツ代表チーム(写真:雑誌協会代表撮影)
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 前回のブラジル大会と同様、ロシア大会でもドイツのIT大手SAPの全面的なサポートを受けて、対戦相手のデータ(スタッツ)や映像をチームの誰もが効率的に分析・共有するためのソリューションを導入した。SAPとドイツサッカー連盟(DFB)が共同で開発したものだ。

 具体的には「ビデオコクピット(Video Cockpit)」と「プレイヤーダッシュボード(Player Dashboard)」の2つ。ビデオコクピットは、チームが保有する大量の試合映像と、試合やトレーニングなどに関するさまざまなデータを統合する“コンテンツハブ”である。映像やデータはリアルタイムにビデオコクピットに配信される。これを使って代表チームのアナリスト(分析担当者)やコーチ陣は、対戦相手の弱点を突くためのパターンや動きなどの戦術を素早く繰り出せる。独自のタグを映像に埋め込むこともでき、それをメッセージ付きで選手に配信できる。

ビデオコクピットの画面例。左上に試合映像を表示。その下に「ゴール」「ゴールキック」「オフサイド」「パス」「シュート」などタグ付けされたデータが、試合に応じた時間軸上にプロットされ、白い四角をクリックすればそのシーンの映像をすぐに見れる(図:SAP)
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 プレイヤーダッシュボードは、選手たちが対戦相手の映像やデータにモバイル端末からアクセスすることを可能にする。重要なのは、選手の役割に応じて最適化した情報を提供することだ。選手たちは試合会場へ移動するバスの中などで対戦相手の情報をインプットできる。

プレイヤーダッシュボードの画面例。対戦相手の選手の情報や最新の試合映像などが手持ちのモバイル端末で見られる(図:SAP)
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