2013年度の改正で、06年度まで実施されていた択一式試験が復活しました。06年度までと同様に、20問から15問を選んで解答する五肢択一式の形です。

 20問全体に共通しているのは、06年度までのように「正しいものはどれか」や「誤っているものはどれか」と問うのではなく、「最も適切なもの」や「最も不適切なもの」を選ぶよう求めている点です。該当する正解が複数出ないように配慮されています。

 13年度は不適切か適切かを明確に判断しづらい選択肢も見られましたが、「最も不適切なものはどれか」となれば、解答は基本的に一つに絞られます。一方、「最も適切なものはどれか」という問いは3問だけでした。適切なものを一つ選ぶ場合、残りの選択肢はいずれも不適切な内容です。誤った選択肢を四つ作ることは文章表現上も不自然な点が残りやすく、試験問題の作成も容易ではないと思われます。つまり、今後も「最も不適切なもの」を選ぶ問題が多くを占めると考えられます。

 図表やグラフを示して問う設問や適切または不適切な選択肢の数を選ばせる問題は見られませんでした。数値も明らかに間違いとわかるものが含まれているなど、13年度は総じて簡単な問題が多く、択一式だけの合格率は6割程度だったようです。

 個々の出題内容を見ると、04~06年度とほぼ同じ内容の問題が9問も占めています。全20問の約半数は過去問題だったわけです。正解の番号もほとんど同じでした。例えば設問のI-4I-7I-9I-16は数値や用語はやや異なりますが、選択肢の順序も含めて04~06年度の問題とほぼ同じです。同様にI-3は04年度の、I-6は06年度の選択肢の順序を入れ替えたものです。

 過去問題からの出題を除くと、残り11問の半数程度は国土交通白書2012から出題されていました。例えばI-14の選択肢は、すべて同白書に掲載されています。これら以外では、専門用語について尋ねる問題が中心でした。以下では13年度に出題された全20問についてそれぞれ解説します。重要なテーマやキーワードは解説の文中に太字で示しました。同様のテーマなどが18年度も出題される可能性があります。

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