2014年度の出題形式は、13年度と同様に全20問から15問を選んで解答する五肢択一式の形でした。「最も適切なものはどれか」や「最も不適切なものはどれか」という問い方になっている点も13年度と同じで、14年度は「最も不適切なもの」を選択する問題が20問中、16問を占めました。残りの4問は適切なものを選ぶよう求めており、そのうちの3問は人物や部門などの組み合わせを示して問う内容でした。

 個々の出題内容を見ると、過去問題とほぼ同じ内容の問題が14年度は2問に減少しました。さらに、後述するように、テーマやキーワードは06年度までの問題と同じでも、選択肢の用語の説明や数値などを変えて出題しています。例えば設問のI-3は、05年度のII-1-3と同じ公共工事の品質確保をテーマとしていますが、選択肢のCM方式やISOの記載内容が異なっています。I-9も06年度のII-1-10と同様に、災害対策基本法や自主防災組織などについて問う内容ですが、当時とは設問の条文や数値が変わっています。この傾向は今後も続くと思われます。

 これらの過去問題を基にした出題を除くと、国土交通白書からの出題が全100の選択肢のうちの3割程度を占めています。同白書2013の記述とほぼ同じ内容のものも珍しくなく、I-15は選択肢のほとんどが同白書2013からの出題でした。中にはI-1のように、14年7月に発行された同白書2014に掲載された内容も含まれていました。時流を踏まえ、最新の数値などについて問う出題が13年度より増えています。難度が高まった結果、14年度の択一式の合格率は5割に達しなかったとみられます。

 他方、本書の第1章などでも述べたように出題パターンに大きな変化は見られません。今後は、過去問題や国土交通白書の内容からもう少し踏み込み、最新の数値や基準類などの内容まで幅広くチェックしておく必要があるでしょう。以下では14年度に出題された全20問についてそれぞれ解説します。同様のテーマやキーワードが18年度も出題される可能性があることから、重要なキーワードなどは解説の文中に太字で示しました。意味や最新の動向を押さえておいてください。

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