2016年度の出題形式は13~15年度と変わらず、全20問から15問を選んで解答する五肢択一式の形でした。試験時間や合否決定基準も15年度までと同じでしたが、「最も適切なもの」を選択する問題が15年度の倍の6問に増えています。6問のうちの2問は、表やグラフから正解を読み取る内容でした。残りの4問は、主に過去問題や国土交通白書から出題されています。

 出題パターンに大きな変化はなく、16年度も過去問題や国土交通白書、時事的な話題、環境やエネルギー、専門用語などから出題されています。過去問題を基にした出題は約4割を占めていました。ただし、15年度までの傾向と異なり、過去問題とほぼ同じ内容の設問が全体の3割程度に増えています。例えば後述するI-6I-7は、選択肢の順序が入れ替わったことを除けば13年度の内容とほとんど同じです。残りの1割は、数値などが新しいものに変わっています。

 最新の数値や話題を交えた設問が目立つのも16年度の特徴ですが、14年度のようにその年の3~4月ごろに公表された最新の資料からの出題は減りました。15年度に続いて、試験の日程が前倒しになった影響とみられます。

 1章でも述べたように、国土交通白書を基にした設問は全体の約3割を占めています。多くが国土交通白書2015からの出題でした。後述するI-2I-15のように、すべての選択肢が同白書2015から出題された問題も見られました。したがって、18年度の試験では同白書2017の勉強が欠かせません。

 20問全体に共通しているのは、15年度までと同様に「最も不適切なものはどれか」という問い方が多くを占めている点です。18年度もこの傾向は変わらないと思われます。以下では、16年度に出題された全20問について、それぞれ解説します。同様のテーマやキーワードが18年度の試験でも取り上げられる可能性があり、16年度の選択肢を交えた設問も考えられます。特に重要なキーワードなどは、解説の文中に太字で示しました。

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