「使い勝手なら最新OSの方がよい」は本当か

 PCの搭載OSに関しては、サポート切れバージョンを使い続ける問題や、2020年に控えているWindows 7のサポート切れがあるため、今回のアンケートでも質問した。

 最も多かったのはWindows 10で、過半数を超え6割に迫る58.6%だった。新しいほど多いというわけではなく、Windows 7は29.1%であるのに対し、Windows 8/8.1は6%。2020年に延長サポートが終了して以降は全サポートが受けられなくなるWindows 7の移行が結構大きな問題であることがうかがえる。一方、Windows XPなど全サポートが終了しているWindowsが載っているPCはゼロだった。

 新しいOSは改良点もあり使い勝手がよくなっているかというと、ユーザーはそう感じているわけでもないようだ。使い勝手に不満があるとした割合が最多だったのは、実はWindows 10で25%。満足とした35.7%よりは少ないものの、4分の1に達している。Windows 8/8で不満と答えたのは19.2%、Windows 7は18.4%だった。まだWindows 10に慣れていない層がそれなりに存在するということだろう。

搭載OSの割合
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搭載OS別に見たOSの使い勝手に対する満足度の差
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解消できるかもしれない不満もある

 自由記入欄では、ここまでに説明した記入内容のほかに、OSのアップグレードやアップデートに関する不満も目立っていた。

 アンケートではOSのアップグレード頻度について聞いており、デスクトップPCは25.2%、ノートPCは26.8%が不満と答えている。いずれも4番目に多い。Windows 10からはおおよそ半年のサイクルで大規模なアップデートが実施され、長い待ち時間などが発生する場合がある。こうした背景からか、「OSのバージョンアップも多いので、自宅PCで短時間で作業を終わりたいのに、メンテナンス時間ばかりとなっている」といった手厳しい意見も出ていた。

 OSのアップデートほどではないものの、少なからず目立っていたのはキーボードに関する不満。これらの中には「速いキー入力についてこれず、入力の取りこぼしが多い」あるいは「キーボードの押し込みがかたく、頻繁に入力ミスが出る」など、文字入力に支障が出ていることを訴える記述も複数あった。

 一方で、自由記入回答の中には設定変更などの工夫である程度解消できると考えられる不満を述べたものも見られた。

 その1つは画面で「目が悪いため文字が小さくてよく読めないことが多い」「15.6型ノートだが、解像度が1366x768のため画面が狭く感じる」などだ。これらの不満は、おそらくOSの設定変更である程度解消可能だろう。

 かなり目立っていたのは、ストレージに関する自由記入回答。「特に起動時だが、HDDアクセスで処理全体の応答が遅い」などストレージの種類に起因するものや、「OS側でよく分からない理由でディスクを消費して、気付かないと解消策を探すことなく、ディスクがなくなってしまうことがある」など容量不足によるものなど多数あった。パーツの交換が発生するかもしれないが、これらの不満に対しても打つ手はある。

 ネットワークに関連する不満を述べた自由記入回答も多かった。特に目立ったのはインターネット接続環境に関する不満で、「住居の光回線が遅い。全体的にPCが劣化しているのもあるが、マンションタイプの光の速さは個人ではどうにもできない」といった意見が出ていた。正確にはPCの不満ではないのだが、日常的にWebやメールを利用する以上、無関係ではないということだろう。この問題は簡単には解消できないかもしれないが、ほかにパフォーマンスを高める手段がないか、整理してみよう。

 そこで次回からは、画面、ストレージ、ネットワークの3分野について設定や周辺機器の活用などで不満を解消するヒントを解説していく。

アンケート実施要綱

 日経 xTECHでは、現在使っているPCの満足度を聞く「今のPCのここが不満!」アンケートを2018年4月16日から5月11日まで実施.サイト内およびメールマガジンで告知し、430人から回答を得た。なお複数のPCを使用している人は、最もよく使っているPC1台について答えてもらった。