パナソニック アプライアンス社のデザインセンター内で、先行開発に特化する専任チーム「FUTURE LIFE FACTORY(FLF)」は、人の遺伝子(ゲノム)の解析結果を反映したという寝室のコンセプトルーム「GENOME HOUSE(ゲノムハウス)」を開発した。生活環境の「究極の個人最適」を目指し、遺伝子レベルにまで踏み込んだ。

 遺伝子解析では、同サービスを提供している東京大学発のベンチャー企業、ジーンクエストが協力した。GENOME HOUSEは2018年11月21日から12月21日まで、都内の店舗「二子玉川 蔦屋家電」内にあるパナソニックのショールーム「RELIFE STUDIO FUTAKO」で展示している。

人の遺伝子解析結果を反映した寝室のコンセプトデザイン「GENOME HOUSE(ゲノムハウス)」
[画像のクリックで拡大表示]

 GENOME HOUSEで再現しているのは、ペルソナとして設定した30歳の女性「ショウコさん」の寝室だ。ジーンクエストの高橋祥子社長は、「現在、個人向け遺伝子解析サービスとして約300項目の解析結果を提供している」とした。今回は、そのうち住環境に関連する6項目に絞って結果を寝室に反映している。

ジーンクエストの高橋祥子代表取締役社長
[画像のクリックで拡大表示]

 具体的には以下の6項目に注目し、ショウコさんの遺伝子解析で明らかになった体質などに対応したシステムや家電といった各種ソリューションを寝室に取りそろえた。つまり、ショウコさんのためだけに個人最適化した唯一無二の寝室を、遺伝子解析に基づいて作ったわけだ。

  • 保湿力が低く、乾燥しやすい→シアバターを織り込んだベッドリネン
  • 起床時間が遅め(早起きが得意ではない)→気持ちよく目覚められる照明調光システム
  • 葉酸やビタミンEを吸収しにくい→トイレや洗面所から取得した生体情報を加味し、不足している栄養素を補う果物や野菜を配達してくれるシステム
  • アレルギー感受性が高い→菌やウイルスを吸着しやすいサンゴ由来の壁紙
  • 外向性や開拓性が高い性格→好奇心を刺激するような映像
  • においに敏感(特定のにおいに対する感受性が高い)→たばこや汗のにおい、アレルギー物質を集中的に除去する「エアーメイカー」(架空の家電)

 なお、現時点では該当する製品やシステムが存在しなかったり、科学的な根拠が明確でなかったりするものもある。そのため今回の展示はあくまでも、コンセプトデザインとしている。

ショウコさんの体が吸収しにくい栄養素を補うための果物や野菜のセットを用意したイメージ。今回はスムージーなどにして、飲み物として摂取することを想定した
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら