パナソニックは2018年3月7日に、1918年の創業から100周年を迎えた。101年目に当たる2018年度は、次の100年に向けてパナソニックが動き出す節目の年になる。「住空間」「モビリティ」「B2B」の3分野を新たな成長への挑戦領域に定め、パナソニックは事業構造改革の真っ最中だ。社内外の強みを持ち寄り、「クロスバリュー」でイノベーションを起こそうとしている。同時に新規事業を創出するため、従来のビジネスプロセスを抜本的に見直す動きも活発だ。社会への「お役立ち」を掲げるパナソニックは、100年後にどんな会社になっているのか。2018年6月で社長就任から7年目を迎える、経営トップの津賀一宏代表取締役社長 社長執行役員 CEOに本音を語ってもらった(インタビューは3回に分けて掲載)。

(聞き手は日経 xTECH編集長 大石 基之、副編集長 川又 英紀)

津賀 一宏 代表取締役社長 社長執行役員 CEO
(撮影:太田 未来子)
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2018年1月に米ラスベガスで開催された世界最大のコンシューマー機器の見本市「CES 2018」で「パナソニックは何の会社なのか?」という質問が出て、津賀さんは「自問自答している」と答えたのが印象的でした。あれから3カ月ほどたって、今は何の会社なのか見えてきましたか。

 あのときは場所が米国だったわけですが、パナソニックは米国でコンシューマービジネスを縮小しています。するとテスラの電池であったり、パナソニックアビオニクスのエンターテインメントシステム、車のインフォテインメント(車載情報)システム、あとは軍隊や警察向けのタフブックなどの製品が目立ちます。それを見た米国人は「パナソニックはいったい何の会社なのか、よく分からない」となるのでしょうね。確かにその通りなので、私は「自問自答している」と答えたのです。

 従来ですとパナソニックといえば、米国ではテレビの会社だと、みんなが理解していたわけです。でも今はその言葉が使えなくなった。北米ではパナソニックはテレビの会社ではなくなったんです。そのように報道され、私自身もそうだよなと思いました。

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