マウスがないノートPCでExcelを使うと、不便さを感じることがいくつかある。特にセルの範囲を選択する操作はその典型だろう。タッチパッドで指を震わせながらカーソルを動かし、慎重に範囲を選択している中高年も多いかもしれない。そんな人に利用してほしいのが、今回紹介する「名前ボックス」だ。

 Excelの「数式バー」の左横に「名前ボックス」がある。いつも目にするものながら、活用している人はあまり多くないかもしれない。この知られざる「名前ボックス」、時短に活用できる。

 手始めに、表にあるいずれかのセルを選択した後、「名前ボックス」を確認してみよう。選択したセルのアドレスが表示されていることが分かる。次にマウスでA1:C6セルをドラッグして表全体を選択する。すると「名前ボックス」は、範囲選択した始点のセルアドレスを表示する。仮にC6セルを始点にA1セルまで範囲選択したら、「名前ボックス」には「C6」と表示される。

 範囲選択している途中の「名前ボックス」にも要注目だ。A1から範囲選択を広げていくと、「名前ボックス」には、「4R×2C」などと表示される。「R」は「Row=行」、「C」は「Column=列」の略で、「4R×2C」は「4行×2列を選択中」という意味になる。

範囲選択途中の「名前ボックス」
範囲選択の途中に「名前ボックス」を見てみよう。「4R×2C」などのように、選択範囲を「行×列」で示してくれる
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マウスを使わずにセルや範囲を選択

 逆に「名前ボックス」からセルの選択もできるようになっている。「名前ボックス」をクリックすると、現在選択中のセルアドレスが反転した。この状態で、例えば「B4」と入力すると、選択中のセルが「B4」に変わった。

 セルを選択できるのなら範囲も選択できるだろう。「名前アドレス」に入力した「B4」のあとに「:C6」と入力してみる。はい、これで「B4:C6」の範囲を選択できた。

 さらに、範囲選択にはこんな変わった方法もある。まず、「名前ボックス」に「A1」と入力して[Enter]キーを押す。A1を選択したら、再び「名前ボックス」を選択して、「A1」を「C6」と書き換える。続けて[Shift]キーを押しながら[Enter]キーを押してみよう。表の範囲であるA1:C6を選択できた。

 このように、名前ボックスを使えばマウスやタッチパッドを使わずにセルや範囲の選択ができる。外出先などで、ノート型PCでExcelを利用することが多い人には時短に効く。

「名前ボックス」で範囲選択
「名前ボックス」に「A1」と入力して[Enter]キーを押す。再度「名前ボックス」を選択して、「A1」を「C6」に書き換えて、[Shift]キーを押しながら[Enter]キーを押す。表全体を選択できた
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