Excelの数式を使いこなす上での必須知識が、「相対参照」と「絶対参照」だ。これらは、データの参照形式(参照先の指定方法)を示している。参照形式をきちんと習得できるどうかは、Excelを自在に使いこなすための試金石の1つといえる。 数式をコピー・アンド・ペーストする際、参照形式が誤っていると、正しい結果が表示されないからだ。

数式活用の基本の「き」

 Excelで数式を入力する際、冒頭には「=」を付ける。例えばA1セルに「=10+10」と入力すれば、「20」が返る。四則演算の減は「-」、乗は「*」、除は「/」を用いる。

 ただしExcelでは、数式に直接数値を入力することはあまりしない。通常はセル参照を使用して、セルに入力してある値を計算に用いる。下図はその一例で、D2セルでは「=B2*C2」とセル参照して数式を入力した。単価を示すB2セルの「¥4,800」に、数量であるC2セルの「3」を掛け算している。

数式の入力とオートフィル
Excelはセル参照で数式を入力するのが一般的だ。入力した数式はオートフィルを実行して一発でコピー・アンド・ペーストできる
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 一旦、数式を入力したら、同様の数式の入力を繰り返す必要はない。この例の場合、D2を選択してセル右下隅のハンドルをダブルクリックすれば、D7まで数式をオートフィルできる。オートフィルとは、コピー・アンド・ペーストの一種だ。このテクニックについては第2回で解説した。

 それでは、D2からD7に入力されている数式を確認してみよう。「数式」タブの「数式の表示」ボタンを押すと数式を表示できる。

参照先が動的に変化する相対参照
数式を表示した。[Control]+[Shift]+[@]キーでも数式の表示に切り替えられる。再度「数式の表示」ボタンを押すと、通常の表示に戻せる
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 それぞれの数式を見ると、オートフィルしたそれぞれのセルで、参照先のセルアドレスが変化しているのが分かる。これによりそれぞれのセルに適切な計算結果が出るようになっている。

 このように、オートフィル先に応じて参照が動的に変化することを「相対参照」と呼ぶ。仮にこの相対参照の機能がExcelになければ、それぞれのセルに合わせた数式を手入力しなければならなくなる。

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