ご存じのように、特定の桁で4以下は切り捨て、5以上を切り上げることを四捨五入という。Excelはこの四捨五入を、私たちの知らぬ間に、頻繁に実行している。実はこの点を見逃していると、ちょっとした失敗をしでかすことがある。例えば消費税計算でミスをすると、誤った価格を設定してしまうこともある。

 消費税の計算に進む前に、まずは除算の簡単な事例を見てみたい。下図は合計に占める日ごとの入場者数の割合を求めたものだ。C2セルの数式は「=B2/$B$8」で、この数式をC8セルまでオートフィルした。

 現状の「割合」では小数第1位までを表示している。「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンを用いて小数点以下の表示を無しにしてみよう。そうしたら、小数点以下を無くす前と無くした後を比べてもらいたい。

C2:C8を選択して、「ホーム」タブから「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンをクリックする
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小数点以下を無くした。無くす前の小数第1位が5以上ならば切り上げ、4以下ならば切り捨てになっていることが分かる。つまりExcelは自動的に値を四捨五入しているわけだ
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 まずC2セルを見ると、小数点以下を無くす前は「10.4%」で、無くしたあとは10%になっている。つまり小数第1位が切り捨てられたわけだ。

 次にC3セルを見てみよう。こちらは小数点以下を無くす前は「17.6%」で、無くした後は「18%」になっている。つまり小数第1位が切り上げられたわけだ。

 残りの値の小数第1位は「0.7」「0.1」「0.8」「0.5」となっている。小数第1位をなくしたあとは、それぞれ「切り上げ」「切り捨て」「切り上げ」「切り上げ」になっているのが分かる。

 つまりC2セルの「10.4%」は切り捨て、C7セルの「22.5%」は切り上げであることから、Excelは桁数を減らすと四捨五入を自動的に実行しているわけだ。

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