他の人からもらったExcelのシートを見て、うんざりすることがたびたびある。その1つが、半角カタカナを使用しているシートだ。半角カタカナには文字化けなどのトラブルがつきもの。シート内のデータを別のソフトやシステムで活用しようとしたとき、不具合を招きやすい。
中には、1枚のシートに全角カタカナと半角カタカナが交じった、作り手のセンスを疑うようなものも見かける。下図はその一例だ。このようなケースではもちろん、半角カタカナを全角カタカナに統一する。
JIS関数で半角カタカナを全角に
ただしその際に、半角カタカナを手作業で全角カタカナに変更していては「Excelで時短」のモットーに明らかに反する。JIS関数を用いるのが常識だ。
JIS関数は半角の文字列を全角の文字列に変換する関数だ。構造も極めてシンプルで引数は1つしかない。
先の「書籍名」にJIS関数を利用してみよう。まず、B列の列見出しを右クリックし、メニューから「挿入」を選ぶ。B列が空のセルになるから、ここにJIS関数を設定する。
まずB2を選択して、「数式」タブの「文字列操作」ボタンから「JIS」を選ぶ。「関数の挿入」ダイアログが現れたら、「文字列」のテキストボックスが選択されていることを確認してA2をクリックする。以上の設定で「OK」ボタンを押すと、半角カタカナを全角に一発で置き換えられた。
さらにB2を選択している状態で右下隅のハンドルをダブルクリックして、設定した数式をB8までオートフィルする。これですべての半角カタカナを全角に変換できた。
この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が4月末まで無料!
日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら