数式で利用する「=(等号)」は、比較演算子の一種だ。比較演算子には、これ以外にも「>(大なり)」「<(小なり)」「>=(以上)」「<=(以下)」「<>(不等号)」があるが、あまり使ったことがないという人も多いに違いない。

 これらの比較演算子を使いこなせるようになると、Excelの世界は断然広がる。特に関数の使いこなし力が一気に高まる。一例がIF関数における比較演算子の活用だ。

IF関数と比較演算子を組み合わせる

 IF関数とは、指定した条件に合うかどうかによって返す値を変える関数だ。

 脱Excel初心者を目指すには、必ずマスターしておくべき関数だった。念のためIF関数の構造を再度確認しておこう。

=IF(論理式,真の場合,偽の場合)
値または数式が条件を満たしているかどうかを判定して対応する値を返す
(1)論理式 真または偽のどちらかに評価できる値または式を指定する
(2)真の場合 論理式が真の場合に返す値を指定する
(3)偽の場合 論理式が偽の場合に返す値を指定する

 この中で比較演算子が活躍するのは引数「論理式」でのことだ。例えば「B1セルが10以上ならば」とか「B2セルが20未満ならば」のような条件は、比較演算子の「>=(以上)」や「<(小なり)」を利用することになる。一例を示そう。

 下図は試験の得点一覧で、E2セルに示した基準点以上ならば合格になる。合否判定は「合否」の列に、合格ならば「○」、不合格ならば「×」で表示するように設定したい。

 まずC2セルを選択して、「数式」タブの「論理」ボタンから「IF」を選ぶ。「関数の引数」ダイアログボックスが開くので、次のように引数を設定する。

 最初の引数「論理式」には「得点が基準点以上ならば」という条件を設定する。得点はB2セル、基準点はE2セルだから、これを数式で書くと「B2>=E2」のように、「>=(以上)」を利用することになる。

C列にはIF関数を用いて、430点以上ならば合格で「○」、430点未満ならば不合格で「×」を表示する。図のように3つの引数を設定する。「>=(以上)」は論理式に用いた
[画像のクリックで拡大表示]

 なお、今回の場合、設定した数式のオートフィルを考慮して、基準点のE2セルは固定的に参照したいから「B2>=$E$2」と絶対参照にする。この数式を「論理式」に設定する。

 ちなみに、「B2<=E2(得点が基準点以下ならば)」「B2>E2(得点が基準点を上回れば)」「B2<E2(得点が基準点を下回れば)」などの条件も適宜設定できる。

 次に引数「真の場合」には、基準点以上の場合に返す値を設定するから、合格を意味する「“○”」を入力する。文字列だから「“”」でくくる必要がある。ただし「関数の引数」ダイアログボックスを利用している場合、単に「○」と入力しても後からExcelが「“”」を補ってくれる。

 最後に引数「偽の場合」だ。こちらは基準点に満たない場合に返す値を設定するから、不合格を意味する「“×”」を入力する。以上の設定ができたら「OK」を押そう。C2セルのハンドルをダブルクリックしてC9セルまで数式をオートフィルすれば、合否判定表の完成だ。

B2セルは「430」と、430以上なので、C2には「○」が返った。C2のハンドルをダブルクリックしてC9セルまで数式をオートフィルする
[画像のクリックで拡大表示]
見事「○」「×」を表示できた。IF関数式で基準点のE2セルを絶対参照にし忘れるとうまくいかないので要注意だ
[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が4月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら