「当初は、日々の暮らしや家づくりの写真などを掲載した普通のブログだった。希望に満ちあふれていたのを覚えている。だが、欠陥をきっかけに住宅会社の対応に不満が募り、ブログを変えざるを得なくなった」。住宅会社と欠陥住宅でもめたA氏は、当時をこう振り返る。

 住宅会社の施工不備や対応の実態について記事をつづり始めたA氏。全ての情報を公開したいといった怒りの気持ちを抑えつつ、事実を掲載することに努めた。建築を依頼した住宅会社名を伏せ、愚痴や悪口は極力書かないようにした。

 その理由についてA氏は、「現状を整理しつつ、ブログの読者と情報を共有するのが目的だった」と説明する。住宅会社との間に生じた問題を解決するために色々な意見を聞きたかったことに加え、他の新築住宅の建て主が同じようなトラブルに遭わないように促したいと考えたのだ。

 ブログを通じて、A氏はさまざまな人から住宅会社と闘うためのアドバイスやヒントを得た。その後、ブログの存在に気が付いた住宅会社は同ブログの削除を要請してきた。だが、A氏はこれを拒んだ。

 なぜこのような事態に発展するのか。建て主への取材から、建て主側と住宅会社側の双方に潜む落とし穴があると分かった。家ブログに対する建て主の考え方をひも解きながら、解決策を探っていこう。

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