仙台市内に事務所を置く鈴木弘人設計事務所。1962年に創設して以来、東北を中心に多くの実績を持つ。2011年の東日本大震災によって業務内容が一変。震災復興を中心に多忙な日々が続いていたが、そろそろ一段落つきそうだ。Uターンで東北に戻る所員を加え、新たなフェーズに舵(かじ)を切る。

 人材をどう獲得するかは、地方の設計事務所に共通する課題だ。東日本大震災の発生後、震災復興プロジェクトを中心に多忙な状況が続いている仙台市内の鈴木弘人設計事務所も同じ悩みを抱える。

 同事務所では、この1 年間に3 人が退職した。「本来なら4月から新たに採用したかったが、間に合わなかった。これほど見つからないことは珍しい」。鈴木弘二代表は、こう説明する。何とか5月から3 人を確保し、所員7 人の体制に戻る。

〔写真1〕次男と三男が事務所を継承
鈴木弘人設計事務所の鈴木弘二代表(手前左)と大助副所長(同右)。それぞれ、設立者である弘人会長の次男と三男に当たる。弘二氏は弘人氏の後を継ぎ2005年に代表に就いた(写真:日経アーキテクチュア)
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 弘二氏は、父である弘人氏(現会長)の後を継いで2005 年に代表になった。弟の大助氏が副所長として支える〔写真1〕。当時、公共事業が減っていたことから、市内の4社が事務所をシェアしながら建築家のネットワークを立ち上げようというタイミングだった。ターゲットは建築家とともに住宅を建てようという建て主。東北6県にネットワークを広げ、盛り上がりを見せていた。

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