「スマートキッチン」として「人間が料理をしなくてよくなる」機器が続々登場する昨今。機器を使い、調理の時間短縮と負担軽減を実現した先には一体何があるのか――。そんな思いから、システムキッチン大手のLIXILと料理レシピ情報サイト「Cookpad」を運営するクックパッド、会員制のDIY工房「TechShop Tokyo」を運営するテックショップジャパンの3社は料理に関するハッカソンを開催した。「毎日の料理を楽しくするスマートキッチン体験をプロトタイピングする~テクノロジーで料理の本質にせまる」と題し、参加者約20人が5チームに分かれてアイデアと作成したプロトタイプを競うというものだ(前回の記事)。

 イベントは2週間のインターバルを挟む2日間の日程で開催された。1日目はアイデア出しやチーム分け、2日目はメンタリングに続いてプロトタイプ作成と発表が行われた。出てきたアイデアや具体化したプロトタイプはどれも個性的なものだった。今回は、具体的な各アイデアおよびプロトタイプを紹介していく。

「料理のモチベーションの価値を最大化」などさまざまな角度から発表

野菜の皮むきなどの面倒な作業を肩代わりする「プレクック」

 チーム「プレクック」が提案したのは、「誰が行っても変化の少ない料理の面倒な作業を排除し、料理の楽しさを最大化する」をコンセプトにした「プレクック」だ。料理の時に必要な野菜の皮むきやカットなどを肩代わりしてくれるというもの。

 「2軸サーボモーターと回転ドリルを使い、ピーラーを押しつける形にしています。きれいにむけるので、すぐに準備が終了して料理に入れます」(開発者)

プレクックのコンセプト(以下写真:安蔵 靖志)
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 帰宅して野菜などをセットしてスタートし、「着替え終わったら皮むきもカットも終わっていて、あとは作るだけ…というところを目指していきたい」と開発者は話していた。

プレクックのデモの様子
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ジャガイモの皮があっという間にむかれていった
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 今回のテーマである「料理の楽しみが増える」というのはどういうところかという住氏の質問に対し、「ビルトインキッチンの中で皮がむかれている様子やカットされる様子を見て楽しめる」としていた。

 審査員を務めた料理家/フード・ディレクターの川上ミホ氏は「キッチンで切り立てのカット野菜を使えるという意味では、(手間が省けるだけでなく)おいしさという意味でもプラス」と評価していた。

審査員を務めた料理家/フード・ディレクターの川上ミホ氏
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