前回は米国で大ヒットしている電気調理鍋「Instant Pot」のヒットの理由などについて考察した。今回は実際に触ってみて、使い勝手の良さや悪さ、国内メーカーなどの調理家電との違いなどについて考察してみたい。

「ヘルシオ ホットクック」サイズで約6Lの大容量

 今回レビューするのは「Instant Pot Ultra 60」という4~6人家族向けの6クオート(約5.68L)モデルだ。Instant Potの中でもUltraは「10-in-1」(1台10役)の最上位シリーズであり、このほか2~3人向けの3クオート(約2.84L)モデル、6人以上の家族向けの8クオート(約7.57L)モデルがある。

Instant Pot Ultra 60のパッケージ
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 本体サイズは約33×31.7×31.7cm、重さは約5.4kg。シャープの電気調理鍋「ヘルシオ ホットクック KN-HW24C」は幅39.5×奥行30.5×高さ24.9cmで重さ約6.5kgだから、設置スペースはほぼ同等だ。しかし、本体と内鍋に高さがあるため、ホットクックの定格容量2.4Lに対して約5.68Lと大容量になっている。

Instant Pot Ultra 60の本体
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 Instant Pot Ultra 60は本体とフタ、内鍋に分かれており、炊飯器のような内ブタはない。前出のヘルシオ ホットクックのほか、ティファールの「Cook4me」シリーズ、象印マホービンの「煮込み自慢」シリーズにも内ブタが付いているので、これは意外だった。ちなみに本体のフタにパッキンが付いており、これだけで圧力調理時の密閉性を確保しているようだ。

製品は本体とフタ、内鍋に分かれている
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Instant Potのフタ。圧力調理時の圧力を抜く弁とボタンを搭載している
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Instant Potのフタの裏側。内ブタがなく、パッキンで直接本体と接するのは珍しいように思う
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 鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」と専用IHヒーターを組み合わせた愛知ドビーの「バーミキュラ ライスポット」にも内ブタはないが、焼成後の切削加工によってホーロー鍋とフタは約0.1mmの精度でピッタリと合うように作られている。このため、ほかの電気調理鍋と比べて、Instant Potのシンプルな構造はかなり異質にも思える。ただ、フタと内鍋だけを洗えばいいので、ほかの電気調理鍋よりも洗うのが圧倒的に楽になるのはうれしい点だ。

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