元グーグル技術者の樽石将人CTO(最高技術責任者)がAI(人工知能)開発をけん引する、実名型口コミのグルメ情報サービスRetty。飲食店ごとにユーザーが投稿した写真から最も映えるものを選ぶAI、飲食店ごとのキャッチコピーを考えるAIに続き、今回は飲食店ごとのキャラ(特徴)を見極め、キーワードを付けるAIを紹介する。

RettyでAI開発をけん引する樽石将人CTO(最高技術責任者)
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 接待用の店を選ぶとき、電源のある近くの喫茶店を見つけるとき、あなたはどういうネットサービスを使うだろうか。

 Retty、ぐるなび、食べログのようなグルメ情報サービスを使うケースがある一方で、Googleなどのネット検索サービスを使う場合も多いだろう。「新橋 接待 個室」「虎ノ門 電源 喫茶店」のようにキーワードを打ち込んで検索する、といった具合だ。

 Rettyは、ネット検索サービス経由のアクセスを増やすことを経営課題の一つと位置付けている。

 ただしこれには、Rettyの従来システムとは別の仕組みが必要だ。従来システムは、ユーザーがRettyのサイトのトップページから場所、ジャンル、目的などを指定すると、お薦めの飲食店を表示するというもの。

 ネット検索サービスでは、ユーザーが自由にキーワードを入力する。キーワードには、ジャンル、場所、目的のような基本項目にとどまらず、食材、酒の銘柄、電源やWiFiといった設備、ゆったりのような雰囲気など様々なものがある。

 そうしたキーワードの組み合わせによる検索でRettyのページをヒットさせるには、飲食店ごとに「接待」「手打ちパスタ」といったキャラを表すキーワードを付けたうえで、よくあるキーワードの組み合わせごとに合致する飲食店を一覧化したまとめページを作成する必要がある。

 難しいのは、飲食店ごとのキーワード付けだ。Rettyの登録店舗は80万店に上る。従来は、場所を除いても数万個のキーワードを登録したキーワードマスターを基に、社員や外注先が人手で、飲食店の基本情報や投稿された口コミ情報を見てキーワードを一つずつ付与していた。「適切とはいえないキーワード付けもあったが、人間が作業する限り、精度を改善するのは難しかった」(樽石CTO)。

人気の理由になっているキーワードをAIが付ける

 解決策として樽石CTOが考えたのは、新しいAIを開発することだった。飲食店ごとに、ユーザーによる口コミ情報を基にして、人気の理由になっているキーワードを付ける。いわば「キーワード付けAI」である。

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