2017年9月から日本で保険が適用され、糖尿病診療の関係者から大きな注目を集めている「FreeStyle リブレ」。アボット ジャパンが販売する糖尿病患者向けグルコースモニタリングシステムだ(関連記事1)。500円玉大のセンサーを上腕に貼り付けるだけで血糖(グルコース値)を連続測定でき、患者がその結果をリアルタイムに確認できるデバイスである。

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図1●センサーは上腕後部に装着する(左)リーダーに結果を表示(右)

 糖尿病が強く疑われる人は日本国内に1000万人――。FreeStyle リブレの保険適用が決まった2017年9月に、厚生労働省はそんな推計を発表している。日本は既に“糖尿病1000万人時代”に突入した。

 糖尿病では、合併症などを防ぐ観点から日々の血糖管理が非常に重要だ。ところが従来は、血糖を測定するためには指先からの採血が必要。痛みがあり、時間がかかり、廃棄物も出るなど、患者の負担が大きかった。そのため、血糖測定を日々続けることに困難を感じる患者も少なくなかった。こうした苦痛から患者を解放し、いつでもどこでも何度でも手軽にグルコース値を測定できるようにしたのがFreeStyle リブレである。

 FreeStyle リブレは、組織の間質液中のグルコース値を測定する500円玉大のパッチ式センサーと、その測定値を読み取って表示するリーダーで構成される。センサーを上腕後部に装着すると、極細のフィラメントが皮下に挿入されてグルコース値を測定する。

 測定値はリーダーをセンサーに近づけて近距離無線通信(NFC)で読み取り、リーダーに表示。グルコース値の上昇や低下などの傾向をリーダーで確認したり、8時間前からの履歴を確認したりできる。測定結果はパソコンに取り込むことで、グルコース値の変動をトレンドで表示するAGP(Ambulatory Glucose Profile)と呼ぶレポートを作成できる。

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