操縦席と同じ見え方で重機を操作できないか──。そんな遠隔操縦現場の声を受けて大成建設が実用化したのが、臨場型遠隔映像システム「T-iROBO Remote Viewer(ティーアイロボ・リモートビューワー)」だ。

 自然災害発生直後の被災地や原子力発電所事故で高放射線状況にある復旧現場などは、人が簡単に立ち入ることができない。安全な場所から重機を遠隔操縦する必要がある。

 だが、俯瞰(ふかん)型カメラによる従来の遠隔操縦システムには、多くの課題があった。まず、事前に重機の周辺に複数の俯瞰型カメラを設置する必要があり、災害現場の安全が確認できるまで着手できない。また、カメラからの映像をマルチモニターで確認しながら操縦するため、重機1台につきカメラワークと操縦の2人が必要。さらに、送られてくる映像は視野が狭く、距離感もつかみにくいので、重機を思うように操縦するのが難しい。

 同社技術センター生産技術開発部生産技術開発室情報化チームの加藤崇課長は「実際に搭乗して操縦するのに比べ、手間と時間がかかるうえ、作業効率も著しく低下する」と明かす。

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