日経AutomotiveのDisassembly Report「2モーターで自由度の高いシステム ホンダ『アコードハイブリッド』(上)」の転載記事となります。

 アコードハイブリッドのi-MMDは3種類の走行モードを用意する。リチウムイオン電池に十分な電力が蓄えられている場合、走行用モーターのみで駆動する「EVモード」となる。電池の充電容量が下がると、エンジンを始動させて発電用モーターによって発電しながら、その電力で走行用モーターを駆動する「シリーズハイブリッドモード」になる。さらに、高速域では、エンジンと駆動軸を直結するクラッチを締結してエンジンで駆動する「エンジンモード」もある(図7)。

図7 i-MMDの駆動力の流れ
i-MMDでは三つのモードがある。エンジンを停止したEVモードでは、走行用モーターで走る。シリーズハイブリッドモードでは、エンジンで発電用モーターを駆動し、その電力で走行用モーターを回す。高速走行時にはエンジンの駆動力を直接伝えるエンジンモードを設けている。
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 モーターは走行用モーターと発電用モーターが並んでおり、エンジン側に走行用モーター、その外側に発電用モーターがある(図8)。走行用モーターの最高出力は124kWで、最大トルクは307N・mだ。走行用モーターと発電用モーターの形状は基本的に同じで、最大700Vの電圧で駆動する。通常はエンジンの出力は発電用モーターを回しているが、高速走行時のみエンジンと出力軸を直結するクラッチを用意している。

図8 走行用モーター
変速機ケースに組み込まれた状態の走行用モーター。最高出力は124kW、最大トルクは307N・m。固定子の外径は292mm、内径が196.6mm、質量は14.5kg。ローターは外径が194.8mm、質量は11.7kg。ステーターは48スロットで、ローターは8極である。
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 同じ2モーター方式を採用しているハイブリッドシステムでも、トヨタの「THS(Toyota Hybrid System)」は、遊星歯車の三つの要素(サンギア、遊星キャリア、リングギア)に発電用モーター、エンジン、走行用モーターを割り当て、それぞれの回転数を変化させることで変速している。

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