日経AutomotiveのDisassembly Report「南アフリカ生産のディーゼルモデル Volkswagen社『ポロ』(上)」の転載記事となります。

 2日目の作業はディーゼルエンジンと変速機の分解を主なメニューとした。まずはエンジン本体の分解作業に取りかかる。

 台上に置かれたエンジンから、スターター、オルタネーター、エアコン用コンプレッサーなどの主要補機類を取り外し、その後、強固にボルト固定された5速手動変速機をエンジンから分離した。続いてクラッチカバー、ディスクをエンジンのフライホイールから取り外す。

 ディーゼルエンジンの肝となる燃料噴射システムは米Delphi社製で、噴射圧1800barのコモンレールシステムを使っている(図7)。燃料噴射用のインジェクターはソレノイド式よりも高価なピエゾ式である(図8)。これらを取り外すことで、ヘッドカバーを外すことが可能になるが、ヘッドカバーは樹脂製であった(図9)。

図7 直列3気筒ディーゼルエンジンのコモンレール
米Delphi社が手がけたコモンレール式噴射システム。噴射圧は1800barに設定されている。
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図8 インジェクター
抜き出された噴射圧1800barのピエゾ式燃料インジェクター。
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図9 樹脂製ヘッドカバー
3気筒エンジンのため、インジェクター用の穴が三つある。
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 フロントカバーを取り外すと、非常に長い歯付きベルトによって、カムシャフトなどが駆動されている様子が分かる(図10)。ここで、このエンジンは、手前側が運転席から見て右側になるように横置きされており、前方吸気、後方排気のレイアウトを採用している。

図10 フロントカバーを外したところ
ヘッドカバーをシリンダーヘッドから取り外し、フロントカバーも外した状態。
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