日経AutomotiveのDisassembly Report「過給ダウンサイジングの世界戦略車 日産自動車『ノート』(上)」の転載記事となります。

 ボディー周りの仕立てにも少し触れておこう。フェルト製ダッシュインシュレーター(吸音材)がフロントバルクヘッドのほぼ全面に貼り付けられていたことが、目を引いた(図16)。厚さは1cm以上と分厚く、ノートが静粛性を重視していることが分かる。

図16 静粛性を重視
フロントバルクヘッド一面に貼り付けられたダッシュインシュレーター(吸音材)は厚さ1cm以上と分厚い。座席下には底上げ用の発泡スチロール板がある。板は透明な袋に入っており、こすれ音が出ないように工夫している。
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 フロアには発泡スチロールの板が床の底上げ材として使われているが、ここでも板に透明な袋を被せてあり、こすれ音が出ないように工夫している。

 また、フロントフェンダーの造りも凝っている。制振効果のあるパッチを貼って音の伝播を抑えているほか、ホイールハウスとフェンダーのすき間が生じないようにしているのだ。

 ボディーにフェンダーを被せると、どうしてもドアに近い後ろ側にすき間が生じてしまう。通常は樹脂製のふたなどで簡単に覆うケースが多いが、ノートではフェンダー内部に鋼板を溶接して、このすき間が生じないようにしているのだ。さらに、ボディーとの接触する部分には、発泡樹脂を挟み込むという念の入り様である(図17)。

図17 フロントフェンダーの内側
制振効果のあるパッチを貼っているほか、ホイールハウスの音がドア側に伝わらないように、後ろ側を密閉するような構造になっている。
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