スペックに頼ったものづくりだけでは、ものづくりの未来は開けない。先端技術の新たな未来をデザインに求める試みが、多くのものづくり企業の中で行われている。パナソニックもそんな試みを積極的に行う企業の1つ。デザイン部門をハブとして多種多様な企業と連携を図りながら、新しいライフスタイルを生み出せるような家電作りに積極的に取り組んでいる。

 2019年の4月、イタリアのミラノで開催された家具国際見本市「ミラノサローネ」で、ひときわ話題をさらった商品がある。世界中のデザイナーと協業を行いながらデザイン性の高い家具を生み出し、世界的に高い人気を誇るスイスの家具メーカー「vitra(ヴィトラ)」が出展するブースに展示された、一見ガラスケースに見える製品だ。

透過型ディスプレーを使ったテレビのコンセプトモデル「vitrine」。スイスの家具メーカー「vitra」とパナソニック、スウェーデンのデザイナーとが共同開発した
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