「異能」ともいえる際立った能力や実績を持ち、周りから一目置かれるエンジニアを1カ月に1人ずつ取り上げ、インタビューを掲載する。今月取り上げるのは、ポケットチェンジで新サービスの開発責任者を務める深町英太郎氏。Common Lispというプログラミング言語を得意とし、多くのオープンソースソフトウエアを公開していることで知られる。今回は、ポケットチェンジに入社した経緯を中心に聞いた。

(聞き手は大森 敏行=日経 xTECH/日経NETWORK)


 2017年2月にポケットチェンジに入社しました。今はこの会社で「ポケットチェンジ PAY(ポケペイ)」という新しいサービスを作っています。企業や個人が自由にマネーを発行できる電子マネープラットフォームです。

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 ポケットチェンジは外貨から電子マネーにチャージするサービスを提供している会社です。それに加えて、マネーを発行するプラットフォームとしてポケペイを作ることで、それぞれのマネーを両替して自由に交換できるサービスにしようとしています。ポケペイの特徴は、独自のマネーを発行できることです。マネーを発行する代わりに、当社で用意しているポケペイマネーを使うこともできます。

 ポケペイは一部リリースはしているものの、大々的にはまだリリースしていません。いろんな業種で使ってもらえないかと取りあえず当たってみているところです。小売業や飲食店はもちろん、イベントやテーマパークの中で使えるマネーなどを想定しています。

 自分はポケペイの開発責任者をしています。入社したときからポケペイを開発する話はありました。開発を始めたときは、フルで開発をしているエンジニアは僕だけでした。最初の基盤はほぼ1人で作りました。

 今はメンバーが増えて、開発に参加してもらっています。アプリケーションのエンジニアは、外部委託しているメンバーと自分を含めて全部で7人です。この中にはハードウエアの開発を兼務しているメンバーもいます。

 自分は、基盤の設計や新しく拡張する機能をどのように作るかといった技術的な決定をする立場です。ただ、コードも書いています。サービスの基盤部分の機能は完成していますが、最近は導入を検討している企業から営業担当者を経由して「こういう機能が欲しい」という要望を受けることが多くなっています。

 ポケペイのシステムは、チャージ機というキオスク端末のハードウエアとAPIサーバーから成っています。ポケットチェンジの端末はいろんな通貨から入金できるのに対し、ポケペイのチャージ機は入金を日本円に限って、日本円からポケペイのマネーにチャージします。ポケペイのチャージ機はポケットチェンジの端末よりも一回り小さくなっています。ポケットチェンジでも、外貨からポケペイマネーにチャージもできるようにする予定です。

 加えて、名刺サイズの決済デバイス「ポケレジ」も開発しています。ポケペイを利用する店舗が使う端末です。金額を入れて支払いを選択するとQRコードが表示され、お客さんがスマートフォンのポケペイのアプリで支払いができます。この端末を使うと、店員がテーブル会計を行えるようになります。また大規模イベント会場やタクシーのような移動するケースでも問題なく使えます。

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