「異能」ともいえる際立った能力や実績を持ち、まわりから一目置かれるエンジニアを1カ月に一人ずつ取り上げ、インタビューを掲載する。今月取り上げるのは、第二新卒・既卒・フリーターに特化して求人紹介や就職サポートを行うUZUZの最高技術責任者(CTO)である岡本和也氏。自身が設立したソフトウエア開発会社ARoWも持つ。同氏は、関数型プログラミング言語のHaskellを使ってシステムを開発している。今回はHaskellとの出会いやARoWで開発しているオープンソースソフトウエアなどについて聞いた。

(聞き手は大森 敏行=日経 xTECH/日経NETWORK)


 私はUZUZとARoWの二つの会社で仕事をしています。これらの会社でWebアプリケーションのサーバーサイド開発に使っているのが、Haskellというプログラミング言語です。

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 Haskellと出会ったのは大学生のときです。大学は東京大学の工学部計数工学科で、Haskellに出会ったのは大学4年生の後期の授業でした。

 小学6年生のときにVisual Basicでゲームを作ったことはありますが、プログラミングをしっかりやったという感じではありませんでした。プログラミングにきちんと取り組むようになったのは、大学3年生のときに必修だったC言語の演習からです。

 その頃はプログラミング言語自体に興味がありました。オブジェクト指向だけでなく関数型やスタック型といった様々なパラダイムの言語を触りたいと思っていました。「関数プログラミング」という有名な書籍を翻訳された武市正人先生の教室の授業で、関数型言語として知られるHaskellを取り上げると知り、受けることにしたのです。

 当時は武市先生は退任間近で、授業を1回か2回して、あとはほかの先生が授業をしていました。プログラミング入門から始めて後半は理論寄りの内容でした。

 計数工学科は情報だけをやる学科ではなく、結構面白いところです。研究室によってはマウスの頭を開いて電極を挿したり、音声認識や音声合成をしていたり、高速ロボットハンドを作っていたり。必ずしもプログラミングやコンピュータだけが研究対象ではありません。

 私は卒業研究にもHaskellを使いました。テーマは再生医療です。細胞培養で耳などの器官を作る研究でした。

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