「異能」ともいえる際立った能力や実績を持ち、周りから一目置かれるエンジニアの素顔に迫る。今月は、ニュース閲覧アプリ「SmartNews」の生みの親であり、SmartNewsのサービスを運営するスマートニュースの共同CEOを務める浜本階生氏。今回は、スマートニュースのものづくりの考え方やスマニューラボという新会社での取り組みを中心に聞いた。

(聞き手は大森 敏行=日経 xTECH/日経NETWORK)


 スマートニュースの共同創業者であり共同CEOをしています。会社の設立は2012年で、それからずっと鈴木健というもう1人の共同創業者 兼 共同CEOと会社を経営しています。

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 スマートニュースは「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」というミッションを掲げています。エンジニアとして最初のSmartNewsのアプリを作っていた頃から一貫して、良質な情報にはこだわっています。

 人間が受け取ることのできる情報いかんでその人の価値観が変わったり人生が変わったりする。これにより世の中が良くなる方向に貢献できると信じています。今後もそれを実現するプロダクトを作っていきたいと考えています。

 現在のスマートニュースは、あえてSmartNewsというシングルプロダクトに集中してものづくりをする全社体制を敷いています。これを「One Product, One Team」というスローガンとして掲げています。

 この体制が確立する転機になったのは、2014年に米国でSmartNewsをリリースしたときです。SmartNewsはもともとは日本でしか公開していませんでしたが、日本のユーザーにある程度受け入れられたことで、我々がサービスの内部に持っているアルゴリズムをもっと他の国にも展開できないかと考えました。

 当初は、自分が作ってきたものが米国でそのまま動くかどうかが心配でした。ずっと日本のために作ってきましたし、日本語でうまく動くように作ってきたからです。

 ところが実際に試してみると、ほぼ新規の開発をすることなく英語のコンテンツを処理して英語のニュースを配信できるエンジンに既になっていました。米国のユーザーにそのままサービスを提供できることが分かったのです。米国版をリリースするためにわざわざ新しく開発チームを立ち上げる必要はありませんでした。

 これはとてもワクワクするような発見でした。その利点を最大限に生かすため、開発チームを日本版と米国版に分割するのではなく、1つのチームで両方のバージョンを同時に開発する体制を敷いています。

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