(画像:PIXTA)

 2019年の情報通信技術(ICT)の論点について、我々IEK(工業技術研究院産経中心)は「5G Wait, Eco First」と表現している。様々な論点があるが、これが中心になると捉えている。

 5Gは2019年に商用化が相次ぐ見込みだが、利益を生み出すものになるには、他の様々な技術との組み合わせやエコシステムの構築がさらに必要である。世界的な5Gネットワークの構築や周波数帯の使用許可がまだ十分に進んでおらず、2019年の5Gの応用サービスは発芽期にある。5Gの3大特性である「広帯域」「低遅延」「多接続」を活用したサービスに必要な端末、デバイス、情報セキュリティー、エッジコンピューティングの開発を加速させることも必要だ。

 世界全体の5G端末の市場規模は2019年の42億3800万米ドルから2023年の2302億6400万米ドルへ成長し、その間の年平均成長率は171%に達するとみられる。

 表1に、我々が注目する2019年のICT分野の10大技術と、それぞれにおける主要な論点(キーイシュー)をまとめた。この表からも、5Gがキーワードであることが分かる。以降では、5Gをはじめとする10大技術とその論点について順に解説する。

表1 IEKが注目する2019年のICT分野の10大技術
出所:工業技術研究院産業技術国際策略発展所(2019年2月)
NO.キーテクノロジーキーイシュー
15Gサービス5G商用サービス本格化、まず高精細の動画配信
25G RFモジュール5G RFモジュールは統合へ、従来のサプライチェーンは再構築に直面
3量子コンピューター量子ブームは続く、通信の安全性に対するニーズは増大
4セキュリティーチップデータ漏洩事件が急増、セキュリティーチップ市場が拡大
5情報セキュリティープライバシーとセキュリティーの法整備が進展、安全性が無視できなくなる
6AI自然対話技術自然対話技術は企業・ビジネスの発展を促す
7AIチップAI需要が半導体アーキテクチャーを革新、産業チェーンも対応
8折り畳みディスプレー折り畳みディスプレー搭載スマホがついに登場
9半導体プロセスハイエンド半導体プロセスは高難度、ファウンドリー市場は寡占へ
10米中貿易摩擦米中貿易摩擦の影響が全世界に拡大、5G展開が矢面に

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