“グローバル化”“国際的”などといったキーワードを頻繁に耳にする時代である。世界を舞台に活躍する機会が多くの人にとって普通に得られるものになった今、実際にその機会を掴もうとしている日本人はいったいどのくらいいるのだろうか。

 自分の実力、経験、知識をぜひ海外で生かしたいと考えておられる方は既に行動に移されていることと思う一方で、近い将来か数年後にはそうしたいが「英語をちょっと何とかしてからでないと」とネックに感じている方も少なくないように思える。そうお考えの方がおられたら、全く心配する必要はない、と申し上げたい。

 筆者の経験からで恐縮だが、米国をはじめとする外国の企業に籍を置く日本人をこれまでに何人も見てきたところ、英語という言葉にこだわっている方はほぼいない。英語を母国語としない人が普通にいる社会なので、「英語をきちんと話さなければ恥ずかしい」というプレッシャーも感じる必要もなければ、学生時代に学んだようなきちんとしたグラマーの文章を発する必要もないからである。出向などで海外拠点に勤務となる場合、移住前に語学試験の受験、それに向けての勉強やグループトレーニング、個別指導など、英語の面でさまざまな準備を課せられるケースが多いが、そういった義務的な活動は現実問題としてそれほど必須とは思えない。

 英語では3つの動詞「get」「have」「take」を使いこなせれば、会話は無理なく成立するからである。Get「得る」は中学校で最初に覚える動詞であり、have「持つ」、take 「連れていく」も誰もが意味を習得している。これらが、さらに“状態”を表現する単語であることを覚えていれば、行き詰まってしまった場合、大きな助け舟となる。

 例えば、 現場でチームリーダー、オペレーターに打ち合わせをしたい場合、“I would like to have a meeting with team leaders and operators. ”(会議を召集したいのですが)。このhaveは「経験しているという状態」を意味する。

 サプライヤーさんの工場を訪ねた際、You:“OK, we are all done with plant tour at this supplier. ”(このサプライヤーさん内の工場見学は終了しました)。Supplier:“We would like to invite you to lunch. ”(是非、昼食にご招待したいのですが)。You:“We appreciate it but we have to get going. ”(大変感謝しておりますが、帰路に就かなければなりません)。このgetは「手に入れているという状態」を示し、goingとともに使用して「行く」「去る」の意味をなす。

 “I take your advice.”(君のアドバイスを採用させてもらうよ)のtakeは「積極的に採用する状態」を示す。例は限りなく挙げられるが、要は、日常のコミュニケーションはこれら3単語の動詞で十分成立するのである。

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