埼玉西武ライオンズが本拠地とする埼玉県所沢市の「メットライフドーム」。スタジアムの入場ゲートには、去年までは見られなかった新しい光景が広がっている。

 スマートフォン(スマホ)を片手に持ったファンが画面をゲートの係員に見せると、係員は画面に“ハンコ”のようなものを突く。画面には試合のチケットが表示され、ハンコが突かれると入場済みであることを示す「Lions」マークが出る。要はチケットを“もぎっている”(入場券の半券をもぎ取ること)わけだが、電子チケットで一般的に使われるQRコードのような電気的な読み取り装置は不要で、単に突起のパターンが設けられたハンコを使っているだけだ。

埼玉西武ライオンズが本拠地とする「メットライフドーム」の入場ゲートの様子。観客が係員にスマホの画面を見せる
(写真:埼玉西武ライオンズ)
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 この新しいタイプの電子チケットの仕組みを開発したのは、2017年6月に設立されたばかりのplaygroundというベンチャー企業である。同社が「Quick Ticket」と呼ぶ電子チケット発券サービスは、埼玉西武ライオンズが今シーズンから正式に採用したほか、2017年11月のラグビー日本代表対オーストラリア代表戦、バレーボールのVリーグ、ラグビーのトップリーグ、大井競馬場など、設立間もない企業としては異例のスピードで採用を広げている。

黒いゴムの部分に突起がある物理スタンプでスマホ画面を突くと、チケットをもぎったことを示すマークが表示される。スタンプは電池が不要なので、スタジアム側の対応も容易
(写真:埼玉西武ライオンズ)
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