2014年の米国事業開始以来、倍々ゲームで現地売り上げを伸ばしている日本の中小企業がある。京都府宇治市に本社を置くアルミ切削加工専業メーカー、HILLTOPだ。大手ITベンダーや米国航空宇宙局(NASA)などから、さばき切れないほどの注文が舞い込んでいるという。その成功の要因はどこにあるのか。HILLTOPの米国法人HILLTOP Technology Laboratory社社長の山本勇輝氏に、その秘密を聞いた。(聞き手はリンカーズ専務取締役、Linkers International Corporation取締役社長の桑島浩彰氏)

左:HILLTOPの山本勇輝氏、右:リンカーズの桑島浩彰氏

HILLTOPは、最近米国に進出し、大手ITベンダーの試作を請け負うなどして成功をしています。本日はその要因をお伺いできればと思います。まずは貴社の事業についてうかがえますか。

山本氏:弊社はアルミに特化した多品種小量の部品加工(切削加工)がメインの事業です。約80%が1個もしくは2個で受注しています。単純に部品を作って出すだけではなく、新規の部品で5日、リピートの部品については3日という超短納期をウリとしています。現在の国内の取引先は約2000社です。取引先の業種としては、通常の容器から医療機器、航空宇宙関係、半導体、自動車など、ほとんどを網羅している状況です。ちょっと変わった所では、イベント向けのマイクスタンドや映画の小道具も作っています。

 単純な部品加工だけではなく開発事業も行っており、ものを作る前の設計・構想はもちろん、組み立て済の完成品を納品しています。量産品や試作品であっても、加工のプログラムは1本作らなくてはなりません。小ロットの場合、同じものを作るためにマシンが動いている時間は短いですから、このプログラム作りが全工程に占める割合、オフィスと現場サイドが完全に分けられています。日本本社のオフィスと現場は隣にありますが、これが隔離された場所でも同じように加工が可能なのです。つまり、日本でプログラムを作り、米国でマシンを動かすことができます。

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