2015年ごろに日本で勃興したFinTech革命。技術を武器に新しいサービスを生み出すFinTech企業が続々登場し、メガバンクを始めとする金融機関とタッグを組む動きはもはや珍しくはない。実際、個人向けでも法人向けでも、今までにない斬新なサービスが登場しつつあり、具体的なメリットを享受できる段階にある。一方で、2018年1月には、FinTech革命の旗手と目されてきた仮想通貨取引所の1社が巨額の流出事件を起こした。「イノベーション」と「ルール」のバランスをとる難しさを露呈した格好だ。

 この事件は、少なからず各社の動きに冷や水を浴びせたのは事実だ。ここ数年続いてきたイノベーションの灯火はこれで消えてしまうのか。それともまだまだ“熱狂”は続くのか。金融業界の論客たちがその行方を占う。