1994年(平成6年)、米ヤフーと米ネットスケープコミュニケーションズが誕生。ポータルサイトとWebブラウザーで気軽にインターネットを楽しめる時代が始まった。PCの全盛期でもあり、米マイクロソフトは我が世の春を謳歌した。

米ネットスケープコミュニケーションズのWebブ ラウザー「Netscape Navigator」
写真:AP/アフロ
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 プロ野球のイチロー選手が史上初の200本安打でお茶の間を沸かせ、12歳の安達祐実が「同情するなら金をくれ」とテレビの中で叫んだ1994年。現在に至るインターネット時代の幕が開いた。

 引き金はWebブラウザーの登場だ。ハイパーテキストシステムのWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)を活用して、インターネット上のテキストや画像、動画などを簡単に見られるようにした。

 1994年に設立された米ネットスケープコミュニケーションズ(当時)がWebブラウザー「Netscape Navigator」を無償公開。瞬く間に国内外を席巻した。ネットスケープはのちに、米マイクロソフトの「Internet Explorer」と壮絶な顧客争奪戦を繰り広げることになる。

ヤフー登場、2年で上場果たす

 Webブラウザーで閲覧するコンテンツの世界も変化した。米国で誕生したヤフーは立役者の1社だ。

 米スタンフォード大学電気工学科の博士課程に所属していたジェリー・ヤン氏とデビッド・ファイロ氏はもともと、Webページのリンクをまとめた「Jerry and David's Guide to the World Wide Web」と呼ぶサイトを作っていた。情報が増えるにつれてカテゴリー別の分類が必要になり、サイトの整理を進めた。その結果、生まれたのがヤフーだ。

 ヤフーは急速に拡大し、1994年秋に1日当たりのアクセス数が100万件を超えた。1995年にはNetscape Navigatorの開発を主導したマーク・アンドリーセン氏の勧めで、ネットスケープが利用している大型コンピュータにデータを移行させた。同年に米ヤフーを設立。ソフトバンクによる出資を受け入れ、1996年1月にヤフー日本法人を設立した。同年春に米ナスダックに上場し、破竹の勢いで世界への影響力を高めていった。

 その後、米ヤフーが経営難に陥り迷走を続けたのは記憶に新しい。2017年に米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズによる買収手続きが完了、23年の歴史に幕を下ろした。

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