どこをどう操作したらよいか分からない。用語が意味不明。何度申請しても差し戻される――。

 レガシー大企業の社内システムの残念さがたびたび話題になる。笑い話で済むならよいが、社員の生産性やモチベーション、ひいては維持運用する情報システム部門のプレゼンスにもかかわる由々しき問題である。今回は「残念な社内システム」の問題地図をひも解いてみよう。

残念な社内システムの問題地図
[画像のクリックで拡大表示]

「一見さんお断り!」の難解社内システム

 決裁システム、経費精算システム、購買システム、人事システム。いざ利用しようと思い画面を開くも瞬く間に思考停止。差し当たって何をしたらよいかすら分からない。ユーザーフレンドリーとは程遠く、前時代感が満載のお世辞にもスマートとはいえない古臭い画面。直感的に操作できない。「歴史館かよ!」と叫びたくなる。

 大企業に勤務した経験のある人であれば共感いただけるであろう。とにかく、とっつきにくく使いづらいのである。

 パソコンの前で固まっている初心者にベテラン社員は優しくこう言う。「はい、これが操作マニュアル。きちんと読んでね」

 これまた厄介。広辞苑顔負けの分厚さ。とても読む気にならない。しかもろくに更新されておらず、抜け漏れだらけ、差分だらけ。

 システムを繰り返し使うならまだしも、年に1回しか使わないような「一見さん」にとっては迷惑極まりない。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら